2011年8月28日日曜日

イェール大学ロースクール (9)- 建物

只今、米国北東部には巨大なハリケーンアイリーンが来ていると、日本にいながらニュースで知りました。ニューヨークにいる友人も避難勧告が出たようです。コネチカット州にいらっしゃる皆様も、十分にお気をつけください。


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昨年の今頃にも一度ブログでご紹介しましたが、今日はイェール大学ロースクールの建物について、ご紹介したいと思います。


ロースクールは、Sterling Memorial Library(スターリング記念図書館)の向かって左側のWall Streetにあります。
外は、古く見えるのですが、それほど古くありません。英国のオックスフォード大学やケンブリッジ大学をまねた建築だそうです。窓ガラスを見ると、ひびが入ったように見えるのですが、よーく見ると、これは本当のひびではなく、飾りだということが分かります。古く見えるように、わざとひびに見えるようにしているとのことでした。
また、表玄関の上にある細かい飾りを見てみて下さい。眠っている学生に対して(眠っている学生は一度も見たことありませんが)、怒っている教授の像等、細かい飾りがついています。
外から見ると、一見、こじんまりとした小さな建物に見えるのですが、中に入ってみると結構大きいことが分かります。小さい教室から大教室、講堂(Auditorium)、食堂、Student Lounge、Faculty Lounge、図書館、教職員の研究室、託児所等があります。

中に入ってみると、まるでハリーポッターの世界。

小さな教室には、素敵な木の机とロースクールのロゴ入りの椅子。窓ガラスには、ステンドガラスが埋められています。

Auditoriumは、9月の新学期に備えた8月末にあるオリエンテーション他、有名人による講演会がよくここで行われます。昨年度は、ウォーターゲート事件で卓越した調査報道で有名なワシントンポストのボブ・ウッドワード氏や「レイチェル・マドウ・ショー」で有名なMSNBCのキャスターであるレイチェル・マドウ氏もここで講演をしました。また、卒業間近の4月末には、毎年ここで、Law Revueという、ロースクール学生による、ロースクール学生のための、寸劇や音楽等のショーが行われます。(昨年度、このロー・レビューのために、2時間前から並び、ようやく席が取れました。)


一階のStudent Loungeには、ソファがありますが、学生はここでお喋りをしたり、次の授業のために教科書を読んだりしています。このラウンジのほか、その前にある廊下のTableは、待ち合わせの場所にもなっているようです。

二階には、Faculty Loungeがあります。重鎮なソファに、法学書物が並べられた本棚があり、中世を思わせるような素敵な部屋です。ここで週に一度、昼食を食べながら、教員によるミーティングがあります。客員研究員のほか、LL.M.や博士課程の学生も出席することが認められていますが、JDの学生は出席が認められていません。毎週、教員が1人から2人ずつ、執筆中の論文について発表し、それに基づいて、教員による質疑応答、討論が行われるのです。非常に深い議論で大変勉強になります。このFaculty Loungeでは、その他、週に一度、昼休みに、ロースクールの女性教職員・女子学生のためだけに、ヨガ(一回5ドル)やメディテーション(無料)も行われます。


三階に上がると、有名な図書館(リリアン・ゴールドマン・ロー・ライブラリー)の正面玄関があります。図書館は5階建てで、地下には、熱帯魚が見える水槽もあります。この図書館で、元大統領のビル・クリントンとヒラリーが出会ったそうです(二人ともイェール・ロースクール卒業生)。


教員の研究室は、まるで迷路。2階を歩いていると思ったら、2階半になっていたり、いつの間にか3階になっていたりと何度行っても道に迷うのですが、ロースクールに3年間いれば(JDは3年間なので)、道に迷うことはなくなるそうです。迷っているのはまだ、3年いない証拠なのだそうです。


内装の写真をお見せしたいところですが、建物の内側は原則写真撮影禁止なので、お見せできないのが残念です(中で写真を撮ろうとすると、セキュリティ・パトロールの女性に怒られてしまいますので…)。

中庭では、年に数回ピクニックや、サークル勧誘活動、卒業式等が行われます。






ロースクールの食堂については次回お知らせします。

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