2010年9月16日木曜日

イェール大学ロースクール (5)- 法学教育の歴史

先日のロースクール・オリエンテーションの「法学教育の歴史」の講義について少し書きたいと思います。
米国では、いわゆる大学院レベルから法学を勉強するのですが、教授が、「多くの国では、大学(学部)レベルから法学教育が行われるのに対して、アメリカ合衆国(以下、ここではアメリカという)では、学士課程修了後に、ロースクールで法学教育が行われるので、アメリカのスタイルは特殊である」と強調していました。

その後、コモン・ローと大陸法の違い、アメリカ法がイギリスのコモン・ローから発展していった様子について語られましたが、印象的だったのは、教授が、「殆どの国が大陸法体系を選び、我々のコモン・ロー体系を追随してくれなかった」と述べたことです。学生からどっと笑いが起こりました。

19世紀前半までは、イギリス・アメリカともに、法学教育は特になかったようですが、その後、法学教育は、マスター(親方)に見習い(弟子)がついて学ぶいわゆる徒弟制度(Apprenticeship)によって行われたそうです。1820年代には、オックスフォードやケンブリッジでも、Apprenticeshipによって法学教育が開始され、人々は独学とApprenticeshipによって法学を学びました。アメリカでも、小さな弁護士事務所のApprenticeshipから発展し、19世紀には、イェール、ハーバード、コロンビアで法律家養成が始まったそうです。

2010年9月14日火曜日

イェール大学ロースクール (4)- ニューヘイブンの歴史

先日のロースクールの「ニューヘイブンの歴史」というオリエンテーション講義で聞いてきた内容について、思い出しながら書きたいと思います。

ニューヘイブンは、1641年以降、Nine Square Plan という、ニューヘイブン・グリーンを中心とする9つの正方形計画(西はHigh Streetから東はChurch Streetまで)から街が発展していきました。

コネチカットの上院議員だったJames Hillhouseがニューヘイブンの街づくりに貢献したそうです。(実際、Hillhouse Avenueという道は、彼の名前から取っているそうです。)James HillhouseがElm tree(ハルニレの木)を沢山植え(アメリカで初めて公の植樹計画でした)、当時は、ニューヘイブンがElm City(エルムの街)と言われていたほどだったらしいです。その後、オランダエルム病(かぶとむしによる)によって、殆どのエルムの木が病気になったようですが、近年になって病気抵抗力のあるエルムの木が植えられました。現在、Public LibraryがあるElm Streetという道はそこから来ているそうです。James Hillhouseは、1832年に亡くなりましたが、彼がつくったGrove Street Cemeteryに埋葬されているそうです。

1852年には、ニューヘイブンは、南ニューイングランド地方で、最大の港だったようです。Long Wharfと呼ばれているところ(現在のIKEAがあるところ)は、当時は、最長のwharfだったようです。IKEAに行くと、海のにおいがするというのですが、今度確かめてみたいと思います。

ニューヘイブンはその後、栄え、1870年代には、Wooster Squareに当時全米最大の時計の工場もあったそうです。また、1965年には、ダウンタウンのChurch StreetにデパートのMacy'sもあったようですが、20-30年で閉鎖されてしまったようです。(今も、同じ場所にあったら便利だったのに、と残念です。)
今では、特に産業もなくなり、米国の中でも貧しい、治安の悪い街になってしまいました。(ダウンタウンでは、強盗が頻発しています。)

今では、ニューヘイブンというと、イェール大学位しかありませんが、教授が、「イェール大学がニューヨークとかカリフォルニアとかフロリダ等、別のところにあったらまた様子が変わっていただろう(つまり周りのレジャーの誘惑がないということを意味している)。この小さな街で少人数で一緒に勉強するからみんな仲良くなれていいのだ!」と言っていたのが、印象的です。

ニューヘイブンはアメリカの縮図とも言われていますが、様々な人種がいます。
York StreetとChapel Streetの角に立ち、東、西とみると、人種のるつぼだということが分かるそうです。エリアやストリートによって、住んでいる人種が違います。面白かったのは、ロースクールの学生がどのあたりに住んでいるかという点グラフが紹介されましたが、その作成者は、日本人のMasato Hayakawa氏(97-98)ということです。

ニューヘイブンの歴史(英語)の詳細はこちらにあります:http://www.cityofnewhaven.com/Mayor/History_New_Haven.asp

2010年9月13日月曜日

イェール大学ロースクール (3)- ロースクール限定の水のペットボトル

Yaleロゴ入りの紺色ラベルのついた水のペットボトルはありますが、イェール大学ロースクール限定の水のペットボトルがあることを発見!オリエンテーションや中庭でのピクニック等、イベントの際には無料で配られるのですが、普段は、ロースクールのダイニングホールで、$1.50で売られています。
さすが、イェール大学ロースクール!ラベルを見ると、"Bottled for Yale Law School"と書いてあります。なんだか飲むのがもったいない気もしますが、このお水、特別なだけあって(?)結構おいしいです。ちなみに、ロースクールのダイニングホールで売られていた、Poland Springsの水のペットボトルはこれよりも1セント高かったです。
ロースクールの建物のステンドグラスとエンブレム、そして、"YALE LAW SCHOOL"と書いてあります。

"Bottled for Yale Law School"と書いてあります。

2010年9月12日日曜日

Wooster Squareのwalking tour

土曜日にconversation partnerと一緒に、Wooster Squareのウォーキングツアーに参加してきました。
Wooster Squareはダウンタウンからですと、線路を越えたイタリア人街にあります。緑にあふれている素敵な公園です。ピクニックを楽しんでいる家族もたくさんいました。
ちなみにconversation partnerから教えてもらいましたが、春は桜の花が楽しめるそうですよ。とても美しいそうです。こんなに近くでお花見ができるなんて、楽しみですね。

このコロンバス像の前からツアーはスタートしました。
参加者の年齢層は高めでしたが、大変人気があるようでかなりの大人数でした。英語が不安な私は完璧に理解できたとは言いがたいですが、conversation partnerに時々助けてもらいつつ、ツアーを楽しんできました。ウォーキングツアーといってもこのwooster squareのまわりの建物を説明してもらいながらぐるりと一周するツアーですので大して歩いてません。それでも活発な質疑応答があり1時間半ほどの大変充実したツアーでした。

このWooster SquareのあたりはNew Havenの中でも古い建物が残っている地区です。

この建物は、現在は葬儀場(funeral home)として使われているそうですが、1845年に建てられました。イギリス式の建築で、中に入りましたが、美術館のように美しかったです。とくに螺旋階段が素敵でした。

葬儀場の隣のこの家も1845年に建てられたそうです。物語にでてきそうなロマンチックな建築ですよね。バルコニーや窓の細かい装飾が美しいです。



一番驚いたのはこの教会。1870年あたり(すいません、忘れました)の建物ですが、5年前にコンドミニアムになったそうです。というわけで、現在は普通に人が住んでいるそうです。

この辺は海に近く、裕福な船乗りや商人によってこのような家が建てられたそうです。写真はないのですが、屋根裏部屋のように、家の屋上にぽこっとでているドームみたいなもの、あれをwidow's peakと呼ぶそうです。船乗りや商人の妻たちが夫の帰りを待って、高いところの窓から海を眺めている様子からこのような名前がついたそうですよ。海辺の建築によくみられるスタイルだそうです。

ツアーが終わったあとは、無料のケーキとコーヒーがふるまわれ、とても大満足のツアーでした。
ツアーはconversation partnerから教えてもらったので、次はいつあるのかわかりません。不定期で開催されているようです。事前の申し込みは必要なく、ただ当日wooster squareのコロンバス像前にいくだけです。ツアーは無料でした。

とても無料とは思えないほど充実したツアーで、大変勉強になりましたし、面白かったです。

Mahjong Club

OISSではspouseやpartnerのために様々なイベントを用意してくれています。

その中の一つにMahjong clubがあります。そう、麻雀です。
毎週水曜、木曜の14時から16時までです。

私は一度も麻雀をやったことがなく、ルールなどもまったく知りませんでしたが、誘われるままに行ってきました。
丁寧にルールも教えてくれますし、ギャンブルとしてではなく、ただのゲームなので気軽に楽しめます。
ルールは複雑なので、まだまだ始めたばかりの私にはわからないことがたくさんありますが、脳トレになりそうです。
麻雀を楽しんでいることは親には気軽に言えないかもしれませんが・・・(笑)

麻雀は国によって、ルールが違うそうなのですが、このグループではシンガポール麻雀で楽しんでいます。
みなさんも麻雀、いかがですか?

ちなみに麻雀クラブのほかには編み物クラブなどもあるようです。

2010年9月9日木曜日

イェール大学ロースクール (2)-オリエンテーション

8月の最終週は、9月の新学期に備えて、オリエンテーション・ウィークでした。
ロースクールでも、法学部教授によるオリエンテーション向け講義が講堂で行われ、学生に交じって講義を聴いてきました。
「ニューヘイブンの紹介、歴史」、「法学教育の歴史」、「事案の提起」について講義がありました。

「ニューヘイブンの歴史」については、また別の機会に詳しく書きたいと思いますが、1641年に、Nine Square Plan という、ニューヘイブン・グリーンを中心とする9つの正方形計画(西はHigh Streetから東はChurch Streetまで)から街が発展していった様子と衰退していった経緯、イスラエル系、イタリア系、アフリカ系、ヒスパニック系移民の移住の様子、道の名称の由来等について知識を得ることができました。

「法学教育の歴史」の講義では、イギリス法(コモン・ロー)をベースとしてアメリカ法が発展していった様子及び、法学教育の歴史について講義がありました。

「事案の提起」の講義では、裁判所の種類と原告・被告の呼び方(原審、控訴裁判所、最高裁判所で原告、被告の呼び方が違うということを今回初めて知りました)のほか、ある事案を例にどのように訴訟を提起していくかについて簡単な紹介がありました。
最後に、教授が、実際にあった悲しい事案を例に出しながら、涙ながらに、「弁護士というものは、たんたんと法律業務を早くこなすことがよいのではなく、一人間として、依頼人の気持ちを考えながら、時には依頼人の悲しみを共有して業務を遂行することが大事である」と言っていたのが印象的でした。イェール大学ロースクールは、ロースクールの全米ランキングで1位と言われていますが、そのような大学でこれから法学を学ぼうとしている学生に対して、教授がこのようなアドバイスをするということは、大変素晴らしいと思うとともに、感激しました。学生もこの講義の後、スタンディングオベーションをしていました。授業でスタンディングオベーションを見たのは初めてです。

2010年9月6日月曜日

New Haven Road Race

毎年、Labor day(9月第一月曜)にNew HavenではNew Haven Road Raceが行われています。
5kmの部と20kmの部があります。

5kmの部に夫と一緒にエントリーして、走ってきました!

5kmはNew Haven GreenをスタートしてEast Rockエリアを走り、またGreenに戻ってくるコースです。
今日はお天気に恵まれ、走っていてとても気持ちよかったです。

私のタイムは・・・32分49秒。良くもなく、悪くもなく、平凡なタイムですが(汗)、とても楽しかったので、参加してよかったです。5kmは30分以内で走りたいですね~。もう少しトレーニングをしなければいけません。夫はオーバーペースで入りすぎて後半バテたそうですが、まぁまぁのタイムだったようです。

ところで、夫はSchool of Managementの学生ですが、SOMでは5人でグループを作って、Dean(学長)チームと競い、一番のチームはDeanとの飲み会に参加できる権利が得られるそうです。
このDean、恐るべし62歳女性。なんとタイムは27分42秒・・・他の教授陣もほとんど30分をきっています。なかなかハイレベルな争いのようです。

走った後は、様々な食べ物、飲み物が無料で提供されます。
バゲット(大きなもの、まるまる一本)、アイスクリーム、ドーナツ、べーグル、りんご、バナナ、ホットドッグ、ビールまで!持ちきれないくらいいただきました。午前中からビール、贅沢ですね(笑)
30ドルの参加料でしたが、ずいぶんお得感あります。

記念のTシャツもいただきました~